歌手としてだけでなく俳優としてもブレイクしたロス・リンチさんと、そのお兄さんのロッキー・リンチさんからなるアメリカのバンド「ドライバー・エラ」が2023年にリリースした曲です。本作ではロスさんが単独でボーカルを務めています。
元々兄妹とお友だちの5人で「R5」というバンドを結成されていました。ロスさんには当時のバンドとディズニーチャンネルの爽やかな印象があったのですが、久しぶりに拝見すると低く甘い歌声で外見にも渋みのような魅力が加わっておりました。
場面が飛ぶような歌詞が面白くて好きです。
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Doesn’t matter what you say
I’m gonna do it anyway
And I ain’t gotta plead my case to you
Tomorrow comes another day
The sun is shinin’ on my face
And all these things just fade away from you
It’s true
(「gonna」は「going to」を省略した口頭語で
「~するつもり」です。
「do it anyway」は「とにかくやる」という
意味もありますが「お構いなし」とも訳せるので
合わせて「構うつもりはない」としました。)
I see you talkin’, keep it comin’
Know you want it, ‘cause you love it, it
See, I be dancin’, and you watchin’
Caught you starin’ and I love it, it
Now she’s in my room
(「keep it coming」は「もっと続けて」という
意味ですが、提供されているものに使うと
「お願いもっと頂戴」という意味にもなります。
「it」や「in my room」で性交渉を
強調している歌詞だと思います。)
These rumors, these rumors
You’re caught up in rumos
I bet you wish you knew the truth about the things I do
These rumors, these rumors
It’s all good news, ‘cause I’m on your tongue
And it’s just what I want
(「These / これら」が意味するのは
前の部分の歌詞だと思われます。
「こんな風に女性を口説いているらしい」
とよく出回っている噂を歌ったのかな、と。
なのでその部分は「You」を「君」とし
それ以外は「あんた」としました。
「all good news」はゴシップ好きの
人たちにとって「都合の良い面白い話ばかり」、
「I’m on your tongue」は「言いたい放題」、
「it’s just what I want」は
「人気者になることを望んでいたから」
というニュアンスで解釈しています。)
I know you think it’s complicated
But that’s just how some people make it
I got better things that I could do for you
(「有益なこと」はゴシップより
「曲で楽しませてあげる」という
意味だと思っています。)
You’re so caught up
Are you havin’ fun?
(「Are you havin’ fun?」は
「自分の人生有益に楽しもうぜ?」
というニュアンスだと解釈しています。)
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この楽曲制作にはアイドル的な人気を獲得したロスさん自身も参加されているので、実体験も混ざっているのかな、と考えると説得力があります。それでも相手を中傷しない歌詞が好きです。