イギリスの歌手オリー・マーズが2014年にデミ・ロヴァートをフィーチャリングに迎え発表した曲です。ヨーロッパを中心にヒットし、ロヴァートさんにとってはイギリスで最初にヒットした楽曲となりました。
元々はあのワン・ダイレクションへ提供された曲でしたが採用されず、デュエット用に書き直してオリーさんの元へ提供されたそうです。
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【オリーパート】
I drew a broken heart
Right on your window pane
Waited for your reply
Here in the pouring rain
(「windou pane」で「窓ガラス」の意味。
「your/君の」が付くので「君の窓ガラス」
つまり「君の家の窓ガラス」になります。
その前の「Right」は「まさに」や「ちょうど」
を意味する副詞で今歌詞の場合は
「どこに描いたか」の答えを明確にする意図があり
別段日本語に訳す必要もありません。)
Just breathe against the glass
Leave me some kind of sign
I know the hurt won’t pass, yeah
Just tell me it’s not the end of the line
(「the end of the line」の「line」は
何かしら続いているものを指すので
「終わり」と中でも、電車や人生の「終点」や
列の「最後尾」、道の「行き止まり」などを意味します。
また交際の終わり「破局」の意味でもあります。)
【デミパート】
I never meant to break your heart
And I won’t let this plane go down
I never meant to make you cry
I’ll do what it takes to make this fly
(「私は~をするつもりはなかった」
を意味する「I never meant to~」ですが、
同じ訳し方で「I didn’t mean to~」もあります。
「meant」は「mean/意図する」の過去形です。
違いが難しいのですが、
「I didn’t~」は「故意じゃなかった」、単純に
「わざとやったわけじゃない」のニュアンスで
「I never~」は「一度も故意にやったことはない」
つまり「前にも同じことをやったけど」の
ニュアンスがあります。
今歌詞は恋人同士の内容で、これまでにも相手を
傷つけたり泣かせたことがある前提で書かれています。)
Oh, you gotta hold on
Hold on to what you’re feeling
That feeling is the best thing
The best thing, alright
I’m gonna place my bet on us
I know this love is heading
In the same derection
That’s up
(「heading」は「見出し」の意味と共に
船や飛行機の「進路」を意味します。
前のパートでこの恋愛を「飛行機」に
見立てた歌詞があったので
このパートもそれに沿う形にしました。
なので「In the same derection」は
「同じ方向に」の意味ですが
「(進路を)とってる事」と付け足しました。
しりとりのように単語が最後と最初に
繰り返される歌詞がテンポ良くて好きです。
ちなみにイギリスの方は、挨拶として
「Alright?」と言うことがあります。
とてもカジュアルな挨拶です。
決して体調を心配されている訳ではないので、
「How are you?」と聞かれた時のように
「Yeah alright」などと返答しましょう。)
【オリーパート】
You drew a question mark
But you know what I want
I wanna turn the clock, yeah
Right back to where it was
(勝手な解釈ですが、「君」が疑問符を
描いたのは冒頭で「僕」が描いた
「壊れたハート」にかなと思っています。
なので「僕」が欲しいものは「?」ではなく
「not~line」、破局の象徴である「壊れたハート」を
斜線で消して欲しかったのかなと思いました。
そうすれば互いの気持ちが通じ合い
「あの頃」まで戻れる、と考えているのかな。)
【二人パート】
So let’s built a bridge, yeah
From your side to mine
I’ll be the one to cross over
Just tell me it’s not the end of the line
(ここまで歌詞を読んでいくと、
お互い続ける気があることが分かります。
ただ、大きな喧嘩をした際、どうしても
男性は「これで終わるかもしれない」と考え
女性は「ここから修復する術」を考えるそうです。
あくまで一説ですが、そういう性の違いを1つの曲で
上手く表現していて面白いなと思います。)
【オリーパート】
Girl, I know we could climb
Back to where we were then
Feel it here, in my heart
Put my heart in your hand
(「Put」は「置く」の意味ですが
位置を移動させる様々な場面で使われます。
「Put~in~」の場合は、人に気持ちを
「寄せる」の意味になります。
また「~in your hand」で「君に任せる」
の意味になります。
今歌詞の場合は「my heart/僕の心」を
「your hand/君の手」に「Put~in~」
しているので「置く」や「入れる」
ではなく「委ねる」と訳しました。)
【二人パート】
Well, I hope and I pray
That you do understand
If you did, all you have to say is
(「all you have to say is」は
「あなたが言うべきことは~だけ」、
「あなたは~と言えばいいだけ」の意味です。
ここまで来ると、言うべきことは
「終わりじゃない」だろうなと解釈しています。)
Yeah, yeah, yeah, yeah, yeah
I’m waiting for ya
(「I’m waiting for ya」はオリーパートです。
「ya」は「you」のスラングです。
友だちや恋人など、かなり親しい相手に使います。)
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男女がすれ違い、解消されるまでを表現した一曲です。曲調も耳馴染みよく聴きやすくて好きです。ちなみにデミさんはノンバイナリー(どちらの性にも定まらない)です。個人的に分かりやすいと思って「男女」として解説していますので、それぞれの在り方で聴いてみてください。
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