アメリカの歌手ドージャ・キャットが2025年に発表した曲です。
近年流行りのファンクとディスコを取り入れた曲調で、MVではドージャの色んなコスチュームが楽しめます。
作詞を務めたドージャの歌詞には、遊び好きの男性を恋人に選んでしまった、女性の苦悩が描かれています。
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Boy, let me know if this is careless
I could be torn between two roads that I just can’t decide
Which one is leading me to hell or paradise?
Baby, I can’t hurt you, sure, but I’m the jealous type
I’m the jealous type
(「careless/ケアレス」は「軽率」や「不注意」などの意味。
「torn」は「引き裂く」を意味する「tear/テアー」の過去分詞形。
「between」は二つのものの「間」の意味で、
同じ意味の「among」は三つ以上の「間」を意味します。
「decide」は「決定」や「決める」などの意味。)
He loves me
But he can’t hold this above me
When my eyes are green, I’m ugly
You’re vain and hip to rushing
I’m so over–tired
I will not wait in this lane
Never seen you cry
You’re mine
(「he can’t hold this above me」は
「hold/保持する」、「above me/私の上に」の意味で
「彼は私に対してこれでは優位に立てない」の意味。
歌詞では「私を愛しているからと言って下手には出ないわよ」
という女性の強さが伺えます。
英語圏で「green」は「嫉妬」や「妬み」を象徴する色です。
「green with jealousy」で「強く嫉妬している」の意味になります。
「vain」は「うぬぼれた」や「虚栄心の強い」の意味。
「hip」は「お尻」の意味ですが「流行」のスラングでもあります。)
I said, “You wanna do what now with who?”
I don’t need a pin–drop or a text tonight
I ain’t even coming out with you
You don’t wanna show me off to your ex or your friends tonight
Nigga, you must be on molly
‘Cause y’all ain’t kick it when we started up
And if she really was a friend like you said she was
I would’ve been locked in, but I called your bluff, ha
(「pin-drop」は地図アプリのピンのこと。
「text」はスマホメールやアプリメッセージのこと。
「ain’t」は「am not」など否定表現のスラングで
「~じゃねーよ」などの意味。
「ex」は「元~」の意味でこの歌詞の場合は「元カノ」の意味。
「Nigga」はアフリカ系同士の間で使われる呼びかけの言葉。
他人種が使うと差別表現になるので絶対に使ってはいけません。
「must be ~」は「~に違いない」の意味。
「molly」は合成麻薬「MDMA」を指すスラング。
「y’all」は「you all」の略で「みんな」や「あなたたち」の意味。
アフリカ系の方々が使う口頭語です。
「kick it」は「まったり」などの意味ですが
「つるむ」や「遊ぶ」などの意味もあります。
「locked in」は「~から抜け出せない」の意味ですが
「没頭する」の意味もあるので
歌詞の意味合いから「夢中」と訳しました。
「bluff/ブラフ」は「はったり」や「虚勢」などの意味。)
No girl enjoys trying to tough it out for a party boy
Everyone wants you and you love all the noise
You wants you can have, but I made a choice
I’m not your type (Boy, let me know)
(「trying to tough it out」は辛い状況に「耐えようとしている」や
「乗り越えようとしている」などの意味。
「party boy/パーティー・ボーイ」は「遊びやパーティー好きの男」
や「誰かへのプレゼントを熱心に選ぶ男」などを意味します。
「I made a choice」は「私は選択した」の意味。
「choice/選択」は「幾つもの選択肢の中から一つを選ぶ」
という意味なので「選りすぐって選んだ」と訳しました。
最後の「(let me know/伝えてよ)」は
前の歌詞から「私が君の好みじゃないなら」に対してと解釈し
冒頭の「教えて」ではなく「伝えて」と訳しました。
「早く伝えて」にニュアンスと解釈しています。)
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ラップはスラングが多いので丁寧に訳すのが難しいですが、感覚を掴む良い勉強になります。
振り回してくる相手に対して気丈に振舞おうとする歌詞が格好良いです。
以下PR
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