アメリカのポップデュオ・MKTOが2013年にリリースした曲です。日本ではあまり話題になりませんでしたが、世界中でヒットしたので聴いた事がある方も多いと思います。
流行に左右されな良質さを意中の人に見立てて歌った曲で、歌詞に往年のスターが複数登場します。曲調も相まってとてもワクワクする一曲です。
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Hey! Where’s the drum? Let’s go!
Ooh girl you’re shining
Like a 5th avenue diamond
And they don’t make you like they used to
You’re never going out of style
(「5th avenue/フィフス・アヴェニュー」
と言えば「マンハッタン」。
カルティエやティファニーなど
ハイブランドのブティックが軒を連ねる
世界一高級な通りとして知られています。
「go out of style」は「時代遅れ」の意味です。
人はダイヤと違って作られる物ではないので
誰もが時代遅れになることは無い、という内容は
誰にでも当てはまる素敵な歌詞だと思います。)
Ooh pretty baby
This world might have gone crazy
The way you saved me, who could blame me
When I just wanna make you smile
(「The way」で「道程」や「やり方」を
意味するので、直訳すると
「君が僕を救ってくれた方法」ですが
文脈から自然になるように
「今日まで僕を救ってくれた君との道程」
というニュアンスで
「君は僕を救ってくれた」と訳しました。)
I wanna thrill you like Michael
I wanna kiss you like Prince
Let’s get it on like Marvin Gaye
Like Hathaway write a song for you like this
(「マイケル」は言わずもがな
「マイケル・ジャクソン」の事で
彼の代表曲「スリラー」と掛けています。
「thrill」は「恐怖」の意味ですが、
「ぞくぞくする」から転じて「わくわくする」や
鳥肌の立つような「感動」の意味でも使われます。
同じように「プリンス」は
大ヒット曲「kiss」が掛けられています。
偉大な歌手として知られる「マーヴィン・ゲイ」の
「みたいに」とは「私的な内容を曲にする」という
彼の曲作りのやり方のことだと思われます。
「ハサウェイ」はシェイクスピアの妻であり
詩人の「アン・ハサウェイ」の事だと思われます。
彼女の詩はあまり残されていませんが
韻を踏む詩を書いていたという説があります。)
You’re over my head, I’m out of my mind
Thinking I was born in the wrong time
One of a kind, living in a world gone plastic
Baby you’re so classic
(「over my head」は「僕の理解の範疇を越える」
という意味の「訳が分からない」という意味です。
「I’m out of my mind」も同じように
「僕には理解できない」という意味で
「おかしい」や「どうかしてる」になりますが、
人に使う場合は侮辱の意味になるので注意してください。
「One of a kind」は「独特」な「唯一無二」の意味です。
「plastic」はそのまま「プラスティック」の事ですが、
「外側ばかりで中身が伴わない」
という意味でも使われます。
「classic」は直訳すると「古典」で、
スラングでは「古くて退屈」という意味の「最悪」と
「価値が変わらない」の意味の「最高」の
どちらの意味でも使われます。)
Four dozen of roses
Anything for you to notice
All the way to serenade you
Doing it Sinatra style
(「Four dozen=4ダース」は
正確に言うと「48本の」になりますが、
よくドラマや映画で量が多い事を表現する際
「4ダース」という言葉が使われるので
「大量の」と訳しました。
「All the way」は「ずっと」の意味で、
「serenade you」は「セレナーデを歌う」
という訳し方も出来ますが
「誘惑する」の意味もあるので
「ずっと」が進行形であることを強調する為に
合わせて「誘惑し続けるよずっと」としました。
「シナトラ」は「フランク・シナトラ」のことで
「THE VOICE」と称されるくらい偉大な歌手です。
多くのミリオンヒットを世に出すと同時に
プレイボーイとしても知られていたので
「曲で誘惑する」というイメージに
個人的にはピッタリだと思います。)
Ima pick you up in a Cadillac
Like a gentleman bringin’ glamor back
Keep it real to real in the way I feel
I could walk you down the aisle
(「キャデラック」は今も昔も変わらない
憧れの高級車です。
「gentleman bringin’ glamor back」は
直訳すると「紳士が魅力を取り戻す」ですが
「身なりを整えている人が派手に着替える」
というニュアンスで
「紳士が華やかに着飾る」としました。
「aisle」は「通路」の事ですが
「the aisle」と特定の通路を指していたので
「wedding aisle」と解釈し
「ヴァージンロード」と訳しました。
「姿」を意味する単語はありませんが、
前の歌詞が「the way I feel/僕が思うこと」
だったので自然に繋がるように入れました。)
Let’s start the rewind, everything is so throwback age
(I kinda like it like it)
Out of my league, old school chic
Like a movie star from the silver screen
(「Out of my league」は先にでた
「out of my mind」のように
「league/格」から外れたという意味なので
「規格外」と訳しました。
「old school」は「古典的/古臭い」と
悪い意味の言葉ですが、後に
「上品/格好良い」を意味する「chic」が付くので
「古典的なところに品を感じる」
というニュアンスで「逆に格好良い」としました。
ちなみに「銀幕」とは「スクリーン」の事ですが、
昔はスクリーンに銀メッキの塗装がされていたので
こう呼ばれるようになったそうです。)
Baby you’re class and baby you’re sick
I never met a girl like you ever til we met
A star in the 40’s, centerfold in the 50’s
Got me tripping out like the sixties
Hippies Queen of the discotheque
A 70’s dream and an 80’s best
Hepburn, Beyonce, Marilyn Manson
Girl you’re timeless, just so classic
(「you’re sick」は直訳すると
「あなたは病気」ですがスラングでは
「最高」や「格好良い」の意味になります。
「centerfold」は「折り込み」の意味で、
雑誌の「中綴じ」や「袋とじ」で
大きくピンナップで登場するような
人気者を意味します。
「Hippies/ヒッピー」は60年代のアメリカで
流行した若者たちのスタイルです。
自由で奇抜な格好良さを指します。
60年代のヘップバーン、現代のビヨンセと
各時代を象徴するスターを羅列する中で
最後に「マリリン」ときて
「モンロー」ではなく「マンソン」を出すあたり
センスが良いなと個人的に思いました。
「マリリン・マンソン」は90年代に
その奇抜なファッションや曲でカリスマとして
カルト的な人気を博した男性アーティストです。
今なおコアなファンがついています。
時代だけでなく性別も超えて
好きな人を称賛する一節です。)
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余談ですが、ボーっと聴いていた時に「old school chic」の部分が「美しい」に聞こえてフフっとなりました。そんな部分もお楽しみください。(?)
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