日本を始め世界中で大ヒットしたカナダ人歌手アヴリル・ラヴィーンのデビューアルバム「Let go」に収録されている曲です。アルバムは2002年に発売され世界で2000万枚、日本だけでも200万枚の売り上げを記録しました。
私の周りでも洋楽を聴かない方が聴いているほど大ヒットしていました。アヴリルさんに憧れてギターを始める女性も多かったです。皆がシングルカットされた「Complicated」や「Sk8er Boi」を好む中、私はこちらの曲が大好きでした。思い入れのある一曲です。
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Sometimes I get so weird
I even freak myself out
I laugh myself to sleep
It’s my lullaby
Sometimes I drive so fast
Just to feel the danger
I want to scream
It makes me feel alive
(「weird」は「面白い」ではなく
「奇妙」や「不気味」、「風変り」と
いった意味の「おかしい」です。
「freak out」には「怖くなる」の他にも
「興奮する」と言った意味もあり
「震える」と訳すこともあります。
「makes me~」は「~させる」の意味。)
Is it enough to love?
Is it enough to breathe?
Somebody rip my heart out
And I leave me here to bleed
Is it enough to die?
Somebody save my life
I’d rather be anything but ordinary please
(「enough」は「十分」や「足りる」の意味で、
「enough to~」で「~するのに十分」となります。
「just」もないのに「だけ」が入っているのは
文字通り「love」や「breathe」の
単語「だけ」で「十分」と言っているからです。
また「~するにはあまりにも」とも
訳される事があるので「Is it enough to die?」は
「死ぬにはあんまりよね?」と訳しました。
「rip out」は「引き裂く」や「剥ぎ取る」の意味。
今回は物理的な意味で使っていますが、
「rip out(対象者の)heart」で
「(対象者の)心を引き裂いた」と
心理的な意味にも使えます。
「rather be~」は「むしろ~がいい」、
「ordinary」は「普通」の意味。
同じ「普通」でも「normal」は
「正常」を意味を指しますが、
「ordinary」はこれといった魅力のない
「平凡」を指す「普通」を意味します。
また、この場合の「but」は「だけど」ではなく
前置詞としての「~を除いて」、「~以外」の
意味になるので「but ordinary」で
「普通じゃなければ」となります。)
To walk within the lines
Would make my life so boring
I want to know that
I have been to the extreme
So knock me off my feet
Come on now give it to me
Anything to make me feel alive
(「within」は「~以内で」や「~を越えずに」の意味。
「I have been to~」は「~へ行ったことがある」
また、「行って帰ってきた」を意味することから
「~を経験したことがある」とも訳されます。
「knock me off my feet」は人を「驚かせる」、
「びっくり仰天させる」の意味です。)
Let down your defenses
Use no common sense
If you look you will see
That this world is a beautiful
Accident turbulent succulent
Opulent permanent, no way
I want to taste it
Don’t want to waste it away
(「common sense」は社会・社会人としての
「常識」を意味します。
「succulent」は果物などの「水気が多い」ことを
意味し、「美味しい」の意味もありますが
スラングで噂話などが「新鮮で美味しい」つまり
「凄く面白い」という意味でも使われます。
「no way」は「ありえない」という否定の意味もありますが
「噓でしょ」と驚く意味もあるので、
歌詞の内容から「驚ける」と訳しました。)
Is it enough?
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たしか、3枚目のアルバム「The Best Damn Thing」をリリースされた際のインタビューで、「Let go」は自分の好みでは無かった旨の発言をされていて驚きました。決して「Let go」という作品や、スタッフを非難する意味ではなく、「The Best Damn Thing」のプロデュースにアヴリルさん自身が加わったこともあり「一番良いアルバムができた」とい話の流れからだと記憶しています。
個人的には当時から「Let go」が大好きだったので、人の好みって色々あるんだなと思いました。「Let go」から一番好きな曲として、この「Anything but Ordinary」をあげることにも、驚く方がおられるでしょうね。
アルバムそのものが名盤です。
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