2015年にスウェーデンの音楽プロデューサー、アヴィーチーが発売した曲です。ボーカルは当時イギリスのバンド「チェリー・ゴースト」のボーカルを務めていたサイモン・アルドレッドです。
通常のMVとは別に歌詞動画もあります。よくある歌詞動画と違い、短編アニメーションとなっており話題と人気を集めました。どちらも涙を誘う作品です。
作詞にはアルドレッドさんも参加されています。
日本では2023年にインフルエンサーが日本語訳した歌詞が、ショートダンス動画で使われ話題を集めました。
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Where there’s will, there’s a way, kind of beautiful
And every night has its day, so magical
And if there’s love in this life, there’s no obstacle
That can’t be defeated
(「Where there’s will, there’s way」は
「意思あるところに道は開かれる」という教訓で
日本で言う「為せば成る」にあたります。
「kind of +副詞的形容詞/動詞」は「なんとなく~」や
「まあまあ~」の意味になります。
「obstacle」は「障害」や「妨害」、
「defeated」は「defeat」の過去形で「負けた」の意味。
「lose」が一般的に使われる「負け」に対して
「defeat」は「勝敗での負け」を意味します。)
For every tyrant, a tear for the vulnerable
In every lost soul, the bones of a miracle
For every dreamer, a dream, we’re unstoppable
With something to believe in
(「vulnerable」は「弱い」や「脆弱」の意味ですが
一般的な「弱い」を意味する「weak」と違い
「vulnerable」は「強者や集団に対して」の
「弱い」を意味します。
「the bones」は「骨」の意味ですが、
歌詞の内容から「骨」を「人間を形成する奇跡」と
称していると解釈し「骨組み」と訳しました。
「奇跡的な存在が失われた」と、
個々の人間の尊さを歌っているのだと思います。
「unstoppable」は「un/~ない」+「stop/止める」
+「(p)able/能力が」で「止める能力がない」、
「止めることが不可能」、つまり「制御不能」や
「止められない」を意味します。)
Monday left me broken
Tuesday, I was through with hoping
Wednesday, my empty arms were open
Thursday, waiting for love, waiting for love
(「left me broken」は「私を傷つけた」
の意味ですが、文脈によっては
「仕事などでボロボロになった/疲れ果てた」
の意味にも捉えることができます。
「through」は「~の始めから終わり」を意味し
「through with~」で「~を終えて」となります。
「lost/失くす」ではなく「was through with」と
自ら「hoping/望み・期待する」ことを
止めている表現です。
あまり見かけない文章なので、最後の
「waiting for love/愛を待っている」も
ただその場で待機するという意味ではなく
「愛を受け取る覚悟ができた」、「待ち受けている」と
前向きな意味だと解釈しています。
この辺の流れがMVにも反映されているのかなと思います。)
Thank the stars, it’s Friday
I’m burning like a fire gone wild on Saturday
Guess I won’t be coming to church on Sunday
I’ll be waiting for love, waiting for love to come around
(「gone wild」は「熱狂した」や
「夢中になった」の意味です。
「Guess I~」は「~と思う」や「~じゃないかな」
のように確信の低い推測を意味します。
「行く」ことを「coming」としてありますが、
「come/来る」は相手の元へ自分が
「行く」時にも使います。
「離れる」を意味する移動は「go」で
「向かう」を意味する移動が「come」です。)
We are one of a kind, irreplaceable
How did I get so blind and so cynical?
If there’s love in this life, we’re unstoppable
No, we can’t be defeated
(「one of a kind」は「唯一無二」、
「irreplaceable」は「掛け替えない」、
「cynical」は「ひねくれ」や「皮肉の意味です。)
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グラミー賞を2度も受賞する才能がありながらも、28歳という若さで逝去しました。今でも世界中で聴かれている事実を目の当たりにすると、素晴らしい音楽は不滅だなと思います。
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