アメリカのラッパー、イアン・ディオールが2019年に発表した曲です。翌年に24kGoldnとコラボした「Mood」を始め、コラボ・ラッパーとしても有名な方です。今曲はデビュー間もなくのリリースで、商業的にこそ振るいませんでしたが長くチャートインした人気曲です。
日本の若者言葉で、感情を揺さぶるようなことを「エモい」と言いますが、今曲はまさに「エモラップ」としてラップ好きな日本の若者にも人気でした。
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In my head, she said it’s all in my head
But it’s not, think I’d rather be dead
Can’t forgive or forget what you did
(「In my head」は「自分の頭の中で」、
つまり「思い過ごし」を意味します。
「all in my head」で「気のせい」や
「妄想だよ」を意味します。)
She said I drove her away with my emotions
Can’t take the pain anymore, I’m feeling hopeless
(「my emotions」は「僕の感情」ですが
ただの感情を指す時は不可算名詞の「emotion」で、
特定の感情を指す時は「emotions」になります。
なのでこの場合は「君への恋心」を指すと解釈し
「僕から君への感情が」と訳しました。俗に言う
「重すぎる」と捉えられたということかと思います。)
I don’t even know why I try?
You did me wrong
And I can’t forget that
Tell me what you want
I know it’s a lie
I know you broke my heart
And you cannot fix that
(「Why I try?」は「なぜ僕は挑戦するの?」
の意味ですが「try」が意味するものは
「ヨリを戻す」ことだと解釈しています。
「なぜ僕からヨリを戻そうとしているの?」
というニュアンスだと思います。
些細なことですが、「cannnot」は「can’t」より
強調する時に使われます。
「fix」は「修復」や「解決」の意味なので
ただの「(君には)解決できない」ではなく
「解決する術も持たない」と訳しました。)
You can’t erase what you’ve done to me
But certainly, all you do is burden me
It’s hurting deep
Our past is like a blur to me
It’s hard to see, but I look what you have done to me
(「you’ve」は「you have」の略で
「done」は「完了」や「終わった」を意味する
「do」の過去分詞です。
「You have done to me」で「やってくれたな」
など酷い事をされた時に使われます。
逆に言いことをしてもらった時、お世話になった時は
「You have done for me」になります。)
What you want?
What you want from me?
(たっぷり愛情を注いだのに浮気を連想
させるような酷いことをされた以上、
他にこちらからあげられるものは何もないと
歌っていると解釈しました。
それでもヨリを戻そうと試みてしまったり、
惚れた側の立場の辛さが感じられます。)
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日本ではまだあまり知られていない方ですが、デビューして5年程度なのでこれから人気が出る可能性もあります。ぜひ先取りしてみてください。
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