【和訳】♪The Longest Time / Billy Joel

Billy Joel

1984年にアメリカの歌手、ビリー・ジョエルが発売した曲です。従来の曲調とは異なり、ベースを除いて全て声と指の音で進行します。これはビリー・ジョエルが、自身に影響をもたらした音楽へ敬意を表したアルバムを作りたいという試みの一環で、フランキー・ライモン & ザ・ティーン・エイジャーズやザ・タイムズの歌唱方法を模しているからです。

 

驚きなのが、今曲のボーカルは勿論、コーラス、フィンガー・スナップ(指ぱっちん)、ボイス・パーカッションの、その全てをビリー・ジョエルが一人で手掛けたと言われている点です。別にベーシストとコーラスの2名が居るそうですが、それにしても恐ろしい音楽的才能です。

 

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For(もぅ) the(ずっ) longest(と長い) time(間さ)

 

If(もし) you(今夜) said(君が) goodbye(僕に別れ) to() me() tonight(げたら)

There(曲に書く) would(べきこ) still(とが) be() music(だある) left(って) to() write(とだね)

What(他に何) else(が出) could(来るだ) I() do()

I’m(凄く) so() inspired(激を受けて) by() you(んだ)

That(こんな) hasn’t(こともぅ) happened(ずっと長い) for(間な) the() longest(ったん) time(だよ)

 

(「left to ~」は「~に残された」や

「~に委ねられた」などを意味するので

自然な日本語になるよう「あるってこと」

と訳しました。)

 

Once(一度) I() thought(自分の純) my(真さ) innocence(は消えたと) was(思っ) gone(ていた)

Now(今は) I() know(せが続) that(くって) happiness(こと知ってる) goes(んだ) on()

That’s(君がそこ) where(で僕を見) you(つけ) found(てくれ) me()

When(君が僕) you(に君) put(の腕) your(を回) arms(して) around(くれた) me()

I() haven’t(ぅずっと) been(長い間) there(経験し) for(たこ) the(とな) longest(かったん) time(だよ)

 

(「put your arms around me」は

「君の腕を僕に回す」の意味で

主に正面から向き合っている状況を意味します。)

 

I’m(君が) that(会場) voice(で聞い) you’re(ている) hearing(あの声が) in() the(なん) hall(だよ)

And(そし) the() greatest(何より素晴) miracle(らしい奇) of() all()

Is() how(は君) I() need(必要) you()

And(君も) how(僕を) you(必要) needed(としている) me(って) too(こと)

That(こんな) hasn’t(こともぅ) happened(ずっと長い) for(間な) the() longest(ったん) time(だよ)

 

(「hall」は「会場」の意味なので

コンサート会場で歌うビリー自身の

ことを書いた曲なんだなと解釈しました。)

 

Maybe(長くは) this(続か) won’t(ないか) last(もし) very(れな) long(いね)

But(でも) you(君の) feel(言う) so() right(りにさ)

And(僕が) I() could(違って) be() wrong(かもよ)

Maybe(期待し) I’ve(過ぎ) beenてるの) hoping(かもし) too() hard(ない)

But(でも) I’ve(ここ) gone(まで) this(来れ) far()

And(そして) it’s(期待) more(以上の) than(もの) I() hoped(ったん) for()

 

(「won’t(will not) last」の「last」は

「最後」を意味する形容詞ではなく

「持続」を意味する動詞です。

「gone this far」は直訳すると

「この遠さまで行った」ですが

転じて「ここまで来れた」の意味になります。

「more than」は「~以上」や「~を超える」、

「~より大きい」などの意味です。)

 

Who(あとど) knows(れくらい) how(一緒) much(に居ら) further(れるか誰に) we’ll(も分か) go(らな) on()

Maybe(君が去) I’ll(った) be() sorry(僕はた) when(ぶん後) you’re(悔するだ) gone(ろうね)

I’ll(危険) take(を承知) my(でや) chances(ってみるよ)

I() forget(物語の) how(素晴) nice(らし) romance(さを忘れて) is()

I() haven’t(ぅずっと) been(長い間) there(経験し) for(たこ) the(とな) longest(かったん) time(だよ)

 

(「further」は「さらに遠く」や

「もっと先」などの時間や距離の意味があり、

「much」がつくことで意味が強調されます。

「あとどれくらい遠く」や単純に

「さらに」「もっと」などの意味になります。

「be sorry」は「後悔する」や「悔やむ」

などの意味で、他にも「apologize」や

「regret」も「後悔」を意味しますが、

「be sorry」は一番程度の軽い「後悔」です。

「take my chances」は「危険を承知で賭ける」や

「自分の運を試す」などの意味です。

ちなみに「チャンスを掴む」という訳は

厳密に言うと少しニュアンスが違います。

同じ「取る」でも、その場合「take」ではなく

「get/手に入れる」を使います。

「take」はあくまで「chances/運、機会、危険」

を「選んで取る」の意味なので

「運試し」や「賭け」の意味になります。)

 

I() had() second(こそニ) thoughts(の足を踏) at() the() start()

I() said(は自分) to() myself(言ったんだ)

Hold(自分の) on(気持) to(ちを) your(大切に) heart(しろって)

Now(今君) I() know(どうい) the() woman(女性か分) that(かっ) you(たん) are()

You’reこれまでの wonderfulところ君は素晴 soらし) far(くて)

And(僕が) it’s(期待) more(してい) than(た以上) I() hoped(人なん) for(だよ)

 

(「second thoughts」は「二の足を踏む」

や「再考」「考え直す」などの意味です。

「Hold on to your heart」は直訳すると

「あなたの気持ちを保つ」ですが、

転じて「気持ちを大切にする」や

「心を強くもつ」「心の声に従う」

などの意味になります。

「so far」は「これまでのところ」や

「今のところ」などの意味です。)

 

I() don’t(れがど) care(んな) what(結果を) consequence(もたらしても) it() brings(にしない)

I() have(はつま) been(らない) a() fool(で馬) for(鹿) lesser(をして) things(きたんだ)

I() want(うしよう) you(もなく) so(君が) bad(欲しい)

I() think(は知っ) you(てお) ought(くべき) to() know(と思) that(うよ)

I() intend(は君を) to) holdっと抱 youきし) for) the longestけるつも) time(りさ)

 

(「consequence」は必然的な「結果」の意味。

「so bad」は「どうしようもなく」など

強い欲望を意味します。

「I intend to」は「~するつもり」の意味です。)

 

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当時、MTVに1ヶ月間もMVの放送を拒否されていたという今作。理由は分かりませんが、現在でも各国でストリーミング再生の認定を受けていることから、名曲はどういう障害があっても広まり愛され続けるものなんですね。

 

 

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