1973年にアメリカの歌手バーブラ・ストライサンドが発表した曲です。
バーブラが同年主演を務めたアメリカ映画「The Way We Were/追憶」の主題歌として映画と共に大ヒット。アカデミー主題歌賞を獲得しました。
世界中でカバーされ、何十年経っても愛されている一曲です。個人的にアメリカの女性が大好きな映画としてよく挙げるイメージがあります。
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Memories
Light the corners of my mind
Misty watercolor memories
Of the way we were
(「Misty」は「霞がかる」などの意味ですが
「涙でかすむ」の意味もあります。
なので続く「watercolor/水彩」から
涙するような悲しい思い出ということが分かります。
「the way」は「やり方」などの意味の他
「状況」や「様子」なども意味します。
「we were/私たちは~だった」を続けた
「the way we were」で「あの頃の私たち」や
「私たちが~だった頃の姿」などの意味になります。)
Scattered pictures
Of the smiles we left behind
Smiles we gave to one another
For the way we were
(「Scattered」は「散らばった」や「点在」などの意味。
「left behind」は「置き去り」などの意味。
「one another」は「お互い」の意味。
同じ意味で「each other」がありますが
「one another」の方が丁寧で礼儀正しい表現だそうです。)
Can it be that it was all so simple then?
Or has time re–written every line?
If we had the chance to do it all again
Tell me, would we?
Could we?
(「Can it be ~ ?」は「それは~だろうか?」など
疑いの意味合いがあります。
「that it was all simple」は直訳すると
「その全てのことが単純だった」の意味。
驚きや落胆の意味合いから自然な日本語になるよう
「こんなにも単純だった」と訳しました。
「then」は「その時」などの意味で
「it was」と過去形であることから「あの頃」や
「あの時」の意味になります。)
Memories
May be beautiful and yet
What’s too painful to remember
We simply to choose to forget
(「May be/~かもしれない」は主語の直後に置かれるので
「Memories/思い出たち」を主語として
「思い出たちは」と訳しました。
「yet」は「しかし」や「まだ」などの意味。
「and yet」で「それでも」などの意味。
「simply」は「ただ」や「単純に」などの意味。
「choose/選ぶ」が指すのは前のパートにある
「the chance to do it all again/全てをやり直す機会」
のことだと解釈しています。)
So it’s the laughter
We will remember
Whenever we remember
The way we were
The way we were
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簡潔な歌詞ながら、映画本編を観終えたような感覚に陥る情緒の深さがあります。日本語タイトルは映画共に「追憶」です。名訳だと思います。

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