モデル、歌手、そして女優としても成功を収めたアメリカ人歌手ホイットニー・ヒューストンさんが、自身が主演を務めた映画「ボディー・ガード」にて披露した曲です。映画は1992年に公開され、その翌年にこちらの楽曲がリリースされました。
劇中のライブで披露するパーティーソングなんですが、こういった曲は日本語に訳す時に難しい部分が多いんですよね。こちらの曲も気になる点があったので訳しました。繰り返す歌詞が多いので短いです。
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I’ve got the stuff that you want
I’ve got the thing that you need
I’ve got more than enough
To make you drop to your knees
‘Cause I’m the queen of the night
The queen of the night
(「The queen of the night」は
「月の女神」や「月下美人」の意味もあります。
どれも無慈悲で美しいイメージです。
直訳の「夜の女王」としましたが、
「夜を支配する女性」さらには
「性交渉においても立場が上の女性」
のイメージです。)
Don’t make no difference if I’m wrong or I’m right
I’ve got the feeling and I’m willing tonight
Well, I ain’t nobody’s angel
What can I say? Well, I’m just that way
(「I’ve got the feeling and I’m willing tonight」
が訳すの難しかったです。
「I’ve got the feeling」は気持ちがわき上がる感じで
「~の予感がする」という意味です。
「Willing」は「やる」という意味ですが、
「喜んでやる」ではなく
「嫌じゃないから頼まれたらやる」という意味です。
なので「求められるままにやれそうな気がする」
と訳しました。
「今夜は気分が良いから望むならやってあげるわよ」
という感じです。
ちなみに「Well」は状態が「良い」という意味ですが
会話に使う際は日本語で言う「おや」とか「うーん」とか
と同じ感動詞としても使われます。)
You’ve got a problem with the way that I am
They say I’m trouble and I don’t give a damn
But when I’m bad, I know I’m better
I just wanna get loose, and turn it up for you, baby
(「get loose」は「くつろぐ」や「肩の力を抜く」
という意味ですが、「だらしなく緩む」=「乱れる」
を意味することもあるのでそちらで訳しました。
パーティー・ソングで必ず出てくる「turn it up」ですが
だいたい「音量を上げて」=「盛り上げて」と
解釈しています。)
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劇中では歌唱中に過激なファンから攻撃を受けます。サビをひたすら繰り返す曲ですが、それを踏まえて聴くと、どんどん同じ歌詞でも上から挑発しているように聞こえてきます。
そして色あせることなく、ホイットニーさんの歌唱力が抜群です。
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