1973年にアメリカの歌手ロバータ・フラックが発表した曲です。
1971年にアメリカの歌手ロリ・リーバーマンが発表した曲のカバーです。原曲はヒットに繋がりませんでしたが、ロバータのカバーはアメリカなどで1位を獲得し、イギリスでも6位にチャートインする大ヒットとなりました。
他にも世界中で多くのアーティストにカバーされていますが、特筆すべきは1996年にアメリカのヒップホップグループ「Fugees/フージーズ」がカバーした「Killing Me Softly」です。アメリカのヒップホップグループ「A Tribe Called Quest/ア・トライブ・コールド・クエスト」の「Bonita Applebum」をサンプリングしたカバーはアメリカだけでも300万枚以上を売り上げ、世界中で大ヒットしました。あまりのロングヒットぶりにフージーズ側は、次の曲の売り上げの妨げになるとトップ20にチャートインしているヒット状況にもかかわらずお店から撤去させたそうです。
日本では渡辺美里さんがカバーし、食品メーカーのCMソングとして使われていたことでも有名です。
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Strumming my pain with his fingers
Singing my life with his words
Killing me softly with his song
Killing me softly with his song
Telling my whole life with his words
Killing me softly with his song
(「Strumming」は弦楽器を「軽くかき鳴らす」などの意味。
「Killing me」はそのまま「私を殺す」の他
「耐えられない」の意味もあります。
「Killing me softly」で「私を優しく殺す」や「私をそっと殺す」、
他にも「心を激しく揺さぶる」の意味合いになります。
「whole」は「全て」や「全体の」などの意味。
同じ意味でも「all」は「複数の集まり」の「全体」を指し、
「whole」は「分割できない1つの空間やもの」の全体を指します。)
I heard he sand a good song
I heard he had a style
And so I came to see him
To listen for a while
And there he was, this young boy
A stranger to my eyes
(「had a style」は「独特の感性を持っていた」や
「~の表現方法を持っていた」などの意味。
「a while」は「少しの時間」や「しばらくの間」の意味。
「stranger」は「見知らぬ人」や「他人」などの意味。)
I felt all flushed with fever
Embarrassed by the crowd
I felt he found my letters
And read each one out loud
I prayed that he would finish
But he just kept right on
(「felt/感じた」は「feel」の過去形。
「Embarrassed」は「恥ずかしい」や「困った」などの意味。
「crowd」は「人混み」や「群衆」などの意味。
「each one」は「それぞれ一つずつ」の意味。
「out loud」は「大声で」や「はっきりと」などの意味。
「kept right on」は「そのまま続けた」の意味。)
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誰もが一度は何かの曲に激しく共感したことがあるんじゃないでしょうか。恋愛のように万人に当てはまる感覚でありながら、それを歌にしたという着眼点が素晴らしい一曲です。

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