アメリカの女性シンガー・シェールさんが2010年に映画「バーレスク」のサントラとして発表した曲です。ゴールデン・グローブ賞とグラミー賞、それぞれのサントラ部門を受賞するなど賞賛を得ました。
当時、映画館まで映画を観に行っていました。劇中、夫婦や従業員の関係と経営に苦悩するシェールさんの心情にピッタリで、歌唱シーンで涙したのを覚えています。映画がテレビで放送すると聞いて意気揚々と周りに薦めたら、そのシーンがバッサリカットされていた悲しい思い出もあります。勿論各局で色んな事情がおありでしょうが、劇中でも大事なシーンだと思うので残念でした。
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Feeling broken
Barely holding on
But there’s just something so strong
Somewhere inside me
And I am down but I’ll get up again
Don’t count me out just yet
(「count out」で「除外する」の意味、
「just yet」で「まだ」の意味なので
訳すと「除外しないでまだ」です。
それでも良いのですが自然な日本語になるよう
「まだ私を数から外さないで」としました。)
I’ve been brought down to me knees
And I’ve been pushed way past the point of breaking
But I can take it
I’ll be back
Back on my feet
This is far from over
You haven’t seen the last of me
(「Back on my feet」は直訳すると
「自分の足で戻る」、つまり
「(自力で)立ち直る」の意味になります。
タイトルでもある
「You haven’t seen the last of me」は
「凹んでる私を見て終わったなと思うなよ」
のニュアンスです。
根性の凄さが伝わってきます。)
They can say that
I won’t stay around
But I’m gonna stand my ground
You’re not gonna stop me
You don’t know me
You don’t know who I am
Don’t count me out so fast
(「gonna」は「going to~/~するつもり」
の口頭略で、「my ground」は「私の場所」
つまり「私の立場」を意味します。
「stand my groud」で「私の場所に立つ」
を「私の立場を貫く」とし、
「私は自分の立場を貫くつもりよ」と訳しました。
次の「You’re」は「あなたは」でも良いんですが
前に複数を意味する「They」が出ているので
「あなた達は」としました。
ただ、同じ「gonna」でも
「You’re not gonna stop me」は
「あなた達は私を止めるつもりがない」ではなく
この先やるであろう「gonna」が「not/出来ない」
「間に合わない」のニュアンスです。
「止めたくても止められない」、つまり
「あなた達は私を止められない」となります。
「Don’t count me out so fast」は直訳で
「そんなに早く私を除外しないで」ですが、
曲の内容から縋りつく感じではないので
「私を数から外そうなんて早計なのよ」
と強気な感じに訳しました。)
There will be no fade out
This is not the end
I’m down now
But I’ll be standing tall again
Times are hard but
I was built tough
I’m gonna show you all what I’m made of
(「standing tall」は「堂々と立つ」の意味ですが
「背筋を真っ直ぐに立つ」のニュアンスです。)
No no
I’m not going nowhere
I’m staying right here
Oh no
You won’t see me begging
I’m not taking my bow
Can’t stop me
It’s not the end
(「No no」は「いやいや」「違う違う」の意味ですが
強い否定と捉えて「絶対に」としました。
同じように「Oh no/何てこと」も「驚きよね」としました。
両方とも別に訳さなくてもいい部分です。
「taking my bow」の「bow」は
「弓」の意味ではなく「賛辞」の意味です。
「take a bow」で「拍手をお辞儀で受け取る」の意味になるので
「I’m not taking my bow」で「頭を下げたりしないわ」、
つまり「今更賞賛されてもお礼なんて言わないから」
という意味です。)
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とにかくシェールさんのパワフルな歌声が胸に突き刺さります。曲だけ聴いても勿論素晴らしいのですが、興味がある方はぜひDVDやBlu-rayでノーカット版を観ていただきたいです。
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