現代の「ギターの神」と言われるイギリスの歌手エリック・クラプトンが1992年に発表した曲です。1991年にアメリカで公開された映画「RUSH」の主題歌でした。グラミー賞ではそれぞれ最優秀のレコード賞、楽曲賞、男性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞の3冠に輝きました。
この曲は事故で無くなったご子息を思い作られました。ショックから一時期は自宅に引きこもってしまったクラプトンさんですが、周囲やファンが心配する中、この曲を書き上げて立ち直られたそうです。ご本人は「無意識のうちに書いた」と語ったそうで、見えなくても確かにそこにある親子の愛を感じました。
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Would you know my name
If I saw you in Heaven?
Would it be the same
If I saw you in Heaven?
(「I saw you」は「I see you」の過去形で
「君を見た/見かけた」または「君に会った」
の意味になります。
「会う」と言えば「meet」ですが
こちらは「出会い」の意味で使われるので
普段では「see」が使われます。)
I must be strong
And carry on
‘Cause I know I don’t belong
Here in Heaven
(「must」は「しなければならない」の意味。
「carry on」は「続ける」や「進む」の意味で
「継続していること」を指します。
「belong」は「~に属する」や「~の一員」
を意味しますが、今歌詞
「I don’t belong/Here in Heaven」の場合は
「天国の一員ではない」、「自分は死んでいない」、
さらに前の言葉「carry on」から
「生き続けなければいけない」という
意味だと解釈しているので
「居られない」と訳しました。)
Would you hold my hand
If I saw you in Heaven?
Would you help me stand
If I saw you in Heaven?
(「help me stand」は直訳すると
「私が立ち上がるのを助けて」ですが
転じて「手を貸して」という意味になります。)
I’ll find my way
Through night and day
‘Cause I know I just can’t stay
Here in Heaven
(「my way」は「私の道」ですが
「way」は「やり方」や「手段」の意味です。
また、「我が道」つまり「人生の道」として
単に「人生」と訳されることもあります。)
Time can bring you down
Time can bend your knees
Time can break your heart
Have you begging please
(これまでの「you」は「ご子息」の
ことでしたが、ここは「自身」のことだと
思われるので「お前」と訳しました。
どれだけ時間が経っても忘れられない悲しみ
を表しているパートだと解釈しています。)
Beyond the door
There’s peace, I’m sure
And I know there’ll be no more
Tears in Heaven
(「I’m sure」は「確信している」の意味です。
自分のやり方で人生を最後まで歩みきった時こそ
悲しみは報われる、と解釈しています。)
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それぞれに「イントロで泣ける曲」があるとは思いますが、個人的にはこちらがその一曲です。さすがのギターイントロです。多くのアーティストにカバーもされた名曲です。
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