1983年にポール・マッカートニーとマイケル・ジャクソンという二大スターがコラボしてリリースした曲です。世界的に大ヒットを記録し、米ビルボードHOT100史上ではマイケルにとって最大のヒット曲に、ポールにとっては2番目のヒット曲になりました。ですが、日本では知らない方も多い曲です。
MVには当時のポールの奥様リンダさんと、マイケルの実姉ラトーヤさんが出演されています。音楽と映像の融合にこだわっていたマイケルの作品らしく、ストーリー性があって見応えのあるMVとなっています。
楽曲制作には両者とも携わっており、曲はAメロをポールが、Bメロをマイケルが担当されたそうです。歌詞はほぼマイケルが書いたと言われています。
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Say, say, say what you want but don’t play games with my affection
Take, take, take what you need but don’t leave me with no direction
All alone I sit home by the phone waiting for you baby
Through the years how can you stand to hear my pleading for you dear?
You know I’m crying, ooh, ooh, ooh, ooh, ooh, yeah
(タイトルのように単語を3回繰り返すことが
英語歌詞ではよくありますが、強調の意味とは別に
何か理由があるのかネイティブの方に聞いたところ
「格好良いから」と言われました。笑
それに加えて日本で言う「収まりが良い」感じだそうです。
「affection」は「love」の手前、「like」の先に
あるような「愛情」を意味します。
「direction」は「方向」の意味で、
「方角」や「目標」の意味にも使えます。
「pleading」は「懇願する」の意味です。)
Now go, go, go where you want but don’t leave me here forever
You, you, you stay away so long, girl, I see you never
What can I do, girl, to get through to you
‘Cause I love you baby
Standing here baptized in all my tears, baby through the years
You know I’m crying, ooh, ooh, ooh, ooh, ooh, hee, hee, hee
What you say, say, say, what you say, say, say
(「you stay away so long」は
「君は長い間離れているね」と訳せますが、続く歌詞の
「never」は「今後一切ない」という強い否定なので、
「君」に「長い間離れてくれ」と言っていると解釈し
「もう会うことはないよ」と感情が繋がるよう
「もうどっか行ってくれよ」と訳しました。
「get through to」は「言いたい事が通じる」の
意味ですが、「電話/連絡がつく」の意味もあります。
前の歌詞に電話をまっている描写があるので後者で訳しました。
「baptized」は「洗礼を受けた」の意味。
「洗礼」とは水で頭や体を清める儀式なので
「水」を「涙」と置き換えて「洗礼を受けた」、
しかも通常の洗礼は半年~1年だそうですが
「何年も」と訴えかけています。
「hee hee」は「ヒヒヒ」や「ヘヘヘ」の笑い声です。)
You never ever worry and you never shed a tear
You’re saying that my love ain’t real
Just look at my face, these tears ain’t drying
You, you, you can never say that I’m not the one who really loves you
I pray, pray, pray every day that you’ll see things, girl, like I do
(「You’re/I’m the one who~」で
「~なのは君/僕だ」の意味です。
今歌詞の場合は間に「not」はつくので「~なのは僕じゃない」、
なにが「~じゃない」のかと言うと
「really loves you/心から君を愛している」、繋げて
「心から君を愛しているのは僕じゃない」となります。
「You’re/I’m the one.」で終われば
「君/僕は運命の人」となります。
タイトルの「Say say say」は特定の言葉を聞きたいと言うより
とにかくまずは相手からの連絡/電話が欲しいと
歌っているのだと解釈しました。)
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当時、休暇ををもらえたマイケルがイギリスに行くことになったので、クリスマスにポールに電話をかけ一緒に曲を作らないかと誘ってビッグ・コラボが実現したそうです。
後に仲違いをしてしまうお二人ですが、名曲の輝きは永遠ですね。
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