1939年にアメリカのミュージカル映画「オズの魔法使い」で主演のジュディ・ガーランドが歌った曲です。アカデミー歌曲賞を受賞し、現代まで愛され続けている名曲です。
映画も同じく不朽の名作として知られていますが、当時16、7歳のジュディがヒロインの少女ドロシーを演じています。「少女」を演じるには大人です。実は別の子役への仕事以来が二転三転した末に、ジュディに急遽決まったそうです。
この曲自体も、「少女」が歌うには大人びているとカットされかけていたそうですが、ジュディが録音した曲を聞いた映画プロデューサーが気に入りカットされずに済みました。
映画としても曲としても大ヒットした要因、それこそ「ジュディ・ガーランド」の演技力と歌唱力でしょう。
—————————————
Somewhere, over the rainbow
Way up high
There’s a land that I heard of
Once in a lullaby
(「Way up high」は「遥か上の方」や
「ずっと高い所」の意味。)
Somewhere, over the rainbow
Skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true
(「skies」は「sky」の複数形。
「sky」は世界中の「空」そのもの全体を指し、
「skies」は「その場その場の空」を指します。
「dare to ~」は「思い切って~する」の意味。)
Someday I’ll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where troubles melt like lemon drops
Away above the chimney tops
That’s where you’ll find me
(「wish upon a star」は「星に願いをかける」の意味。
「clouds/雲たち」は)「悩み」や「不安」の
比喩表現でもあります。
「chimney」は「煙突」の意味。)
Somewhere over the rainbow, bluebirds fly
Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can’t I?
If happy little bluebirds fly beyond the rainbow
Why, oh why can’t I?
—————————————
ジュディ・ガーランドは演技、歌唱力共に実力派として知られましたが、性に奔放な人という噂も後を絶ちませんでした。「オズ」の映画のスタッフとも良からぬ噂がありましたが、後に、別れた旦那を中心とした一部の人たちによる嘘や誇張だと認識され始めました。最近ではこの映画のスタッフからジュディがセクハラを受けていて、きっぱり拒否した逸話が残っています。ただ、名誉が回復したのはジュディが亡くなった後のことでした。
また、60年代には珍しくLGBTに理解を示した芸能人だったそうです。現代のLGBTの象徴が「虹色」なのは、ジュディの代表作であるこの曲から来たという説もあります。
歌唱力も人格も、そして見た目も素晴らしい人です。
以下PR
コメント