1974年にアメリカの歌手ミニー・リパートンが発表した曲です。
元々ミニーの歌声に注目していたスティーヴィー・ワンダーが、当時契約していた事務所に配慮し「エル・トロ・ネグロ」とスペイン語で「黒い雄牛」を意味する偽名を使ってプロデュースしました。
アメリカは勿論、イギリスでも大ヒットし、現在までに日本も含め世界中の歌手にカバーされています。5オクターヴ半と言われている彼女の歌声は、マライア・キャリーやセリーヌ・ディオンなどにも影響を与えたそうです。
作詞曲は彼女自身とその夫リチャード・ルドルフによって書かれました。結婚生活中に書き始め、第一子を出産した後に完成させたそうです。その過程を知ると、恋人や伴侶へだけでなく、家族愛などさらに溢れるような愛情が感じられます。
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Lovin’ you is easy ‘cause you’re beautiful
Makin’ love with you is all I wanna do
Lovin’ you is more than just a dream come true
And everything that I do is out of lovin’ you
(「all I wanna do」は「私がやりたい全てのこと」
転じて「私の望みは~だけ」の意味になります。
「out of ~」は「~から外へ」の意味。
この歌詞の場合「あなたを愛しているから外へと行動する」
の意味合いなので「愛ゆえ」と訳しました。)
No one else can make me feel
The colors that you bring
Stay with me while we grow old
And we will live each day in springtime
(「bring」は「持って来る」などの意味。
「while」は「その間」の意味で
「grow old」は「年老いる」や「年を取る」の意味。
「each day」は「毎日」の意味ですが
「everyday」よりも「一日一日」を意識した意味合いです。
「springtime」は「春の季節」や「春の時期」の意味。
「we will live each day in springtime」は直訳すると
「私たちは毎日を春の季節のまま過ごすだろう」ですが
自然な日本語になるよう
「毎日が春のように過ごしましょう」と訳しました。)
‘Cause lovin’ you has made my life so beautiful
And every day of my life is filled with lovin’ you
(「you has made me」は「あなたは私を~にした」の意味。
「every day of my life/私の人生の日々」は
「私の人生における全て」とも訳されます。)
Lovin’ you I see your soul come shinin’ through
And every time that we
I’m more in love with you
(「come shining through」は直訳すると
「~を通して輝きが現れる」ですが
転じて「はっきり見える」の意味でもあります。
この歌詞の場合は前に「I see ~/見える」とあるので
直訳に近い訳し方にしました。)
Love with you
(「Love with you/あなたを愛している」は
「I love you」よりも恋愛感情を表します。
「恋している」の意味合いです。)
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ミニーはこの2年後に乳癌と診断され、その3年後の1979年に31歳という若さで亡くなられました。ちなみに、この曲を子守歌に育った芸人のマーヤさんはミュージシャンとしても活動されているそうです。

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