1975年にオーストラリア出身の歌手、オリビア・ニュートン・ジョンが発表した曲です。母国を始めアメリカやカナダで大ヒットし、日本でも「そよ風の誘惑」という邦題でヒットしました。ただし活動拠点だったイギリスを始め、それ以外の国や地域ではヒットしませんでした。
そのような経緯もあり、オリビアさんは生涯親日家として知られています。一時期、イルカを駆除する日本の漁師の映像が、一部のヨーロッパ圏で大々的に報じられた際は、日本公演を中止すると発表しましたが、結局はファンの嘆願書を受け入れ来日されました。その後、漁場がイルカに荒らされていたことなど、ヨーロッパでは報道されていなかった幾つかの事実を知り、納得されたそうです。以降何度か来日公演を行い、東北大震災の際は復興コンサートを開催してくれました。
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There was a time when I was in a hurry as you are
I was like you
There was a day when I just had to tell me point of view
I was like you
(「as ~」は「~と同じように」や「~みたいに」などの意味。
「I just had to tell」は「どうしても伝えたかった」などの意味、
「my point of view」は「私の見解」などの意味ですが
自然な日本語になるように
「自分の意見を通さなきゃ気がすまない」と訳しました。)
Now I don’t mean to make you frown
No, I just want you to slow down
(「frown」は「眉をひそめる」や
「深い感を示す」などの意味。)
Have you never been mellow?
Have you never tried to find a comfort from inside you?
Have you never been happy just to hear your song?
Have you never let someone else be strong?
(「Have you never ~?」は現在完了形で
「あなたは~したことが一度もないの?」の意味。
「mellow」は「心地良い」や「穏やか」などの意味。
「comfort」も「心地良い」を意味しますが
物理的な「楽」や「快適さ」などの意味になります。
「your song/あなたの歌」はこの歌詞の場合
「あなたが好きな歌」と解釈し「好きな歌」と訳しました。
「let someone else be strong」は直訳すると
「他の誰かに強くいてもらおう」ですが
「誰かに元気をもらおう」や「誰かに助けてもらおう」
などの意味になります。)
Running around as you do with your head up in the clouds
I was like you
Never had time to lay back, kick your shoes off, close your eyes
I was like you
(「your head up in the clouds」は直訳すると
「あなたの頭は雲の中にいる」ですが
「現実が見えていない」や「空想の世界に浸る」の比喩です。
「lay back」は「くつろぐ」などの意味。
「kick your shoes off」は「靴を脱いでくつろいで」の意味。)
Now you’re not hard to understand
You need someone to take your hand, hey
(「hard to understand」は「理解し難い」や
「分かりにくい」などの意味。)
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ジャンルを越えた歌唱力も、愛される要因だったオリビアさんの歌声が、正に「mellow/穏やか」な気分にさせる一曲です。
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