1995年にデンマークの姉妹デュオ、ミー・アンド・マイが発売したデビュー曲です。世界中で大ヒットし100万枚以上を売り上げた今曲ですが、中でも日本での売り上げが凄まじく、150万枚を売り上げたそうです。つまり売り上げのほとんどは日本です。その証拠に8000枚を売り上げてチャート1位を獲得した故郷のデンマーク以外で、チャート1位を獲得したのは日本のみです。「日本人に愛されたデンマークの曲は?」と聞かれたら、ぜひこちらの曲を挙げてください。
こちらのMVの2人の衣装、よく日本では「看護師」ばかりが注目されますが、前半は「乳搾りする女性」です。日本では馴染みがありませんが、「酪農家の女性」と言ったところです。デンマークは世界有数の酪農王国です。乳製品の輸出大国なので、乳搾り専用職があったんですね。「ミルク・メイド」などと呼ばれていたそうです。なのでMVではホルスタインが登場しているのです。逆に文化を知らない日本では、「なぜかナースが牛と寄り添って実験してる!」と、サイケデリックな魅力として好意的にとられています。
…だからと言って、難解なMVなことに変わりはありません。笑 強いて言えば2人を「世話する側」に置き換えて、歌詞の「うんざり」感を表してるのかな、と思います。
MVの監督は具象的で難解な油絵などで知られるデンマークの画家でアーティスト、ピーター・ラブンさん。曲調と映像、そして日本では未知との遭遇具合が見事にマッチしたんですね。
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Dub-i-dub-i-dub-i-dub-dub-dub
Dub-i-dub-i-dub-i-yeah-yeah
Dub-i-dub-i-dub-i-dub-dub-dub
I don’t need your love
Dub-i-dub-i-dub-i-dub-dub-dub
Dub-i-dub-i-dub-i-yeah-yeah
Dub-i-dub-i-dub-i-dub-dub-dub
I don’t need your love anymore
(余談ですが「ドゥビドゥビ…」と
何度も繰り返すサビは連日のように
生で歌うにはかなり大変だったらしく
番組で歌う際はほぼ口パクだったそうです。)
I don’t need you here by my side
No more, no no
And when I feel your love deep inside
I will forget, oh yeah
(「No more」は「これ以上はない」や
「もう二度とはない」などの意味です。)
So don’t you dare come knocking on my door
When you need someone to hold
‘Cause every door and window is closed
I can live, live without your love
(「dare」は「挑戦」や「あえて」など
「勇気をだして~する」ような意味ですが、
「やってみろよ」と喧嘩を売る時にも使います。
「don’t you dare」は「やらないで」ですが
「dare」は強い意志が含まれているので
「許さない」と訳しました。)
You left me, you went away
Yeah yeah yeah yeah
And now you say you’re back to stay
No way, no way
(「back to stay」は直訳すると
「戻って滞在する」ですが
「stay」は「同じ場所に留まる」ことを
意味するので歌詞の中の「同じ場所」として
「またヨリを戻したい」と訳しました。)
Love is cold, yeah
I don’t need your
Love is cold
(このパート、曲を聴くと分かるんですが
「I don’t need your」の後にすぐ
次の「Love」と続くので
「I don’t need your love/あなたの愛はいらない」
と「Love is cold」の二つの意味があります。)
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日本では後にダンス・ゲームに収録されたことで、洋楽に詳しくない人からも人気を得ました。いつ聴いても妙に気分を上げてくれる名曲です。
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