1971年にアメリカのバンド、スリー・ドッグ・ナイトが発表した曲です。
発売から2ヵ月も経たない内にアメリカで100万枚以上出荷される大ヒットとなりました。
元はアメリカの歌手ホイト・アクストンが、子供向け番組のために書き下ろした楽曲です。その番組自体がお蔵入りになってしまったので、スリー・ドッグ・ナイトへ渡したそうです。
また、ホイト・アクストンの母親は、エルヴィス・プレスリーのヒット曲「Heartbreak Hotel」を作った一人、メイ・アクストンです。これによりアメリカ史上初の「1位獲得曲をそれぞれ作った親子」という快挙を成し遂げました。
世界中でカバーされ、様々な媒体で使用されている愛され曲です。日本でもドラマやCMに使われていたので、耳にしたことがある方も多いと思います。
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Jeremiah was a bullfrog
Was a good friend of mine
I never understood a single word he said
But I helped him a–drink his wine
And he always had some mighty fine wine
(「Jeremiah/ジェレマイア」は人名ですが
旧約聖書の預言者「エレミア」と同じ綴りです。
もとは「Jeremiah was a prophet/
ジェレマイアは預言者だった」という歌詞だったそうですが
周りから不評だったので変えたそうです。
「bullfrog」は「ウシガエル」の意味ですが
「その場にそぐわない人」や「大きな組織の小者」
を意味するスラングでもあります。
自然な日本語になるよう「井の中の蛙」と訳しました。
「mighty fine」は「立派」や「申し分なく素晴らしい」などの意味。)
Singin’ joy to the world
All the boys and girls now
Joy to the fishes in the deep blue sea
Joy to you and me
(「joy」は「喜び」や「歓喜」の意味。
「fishes in the deep blue sea/深海にいる魚たち」は
文字通りにも捉えられますが
「fishes in the sea/海の中の魚たち」は
「広大な世界にいる無数のもの」や
「世の中にいる沢山の人たち」の意味としても使われます。)
And if I were the king of the world
Tell you what I’d do
I’d throw away the cars and the bars and the war
Make sweet love to you
(文頭にくる「And」は単に前の文の続きを指し
訳されないことも多いです。
「Tell you what I’d do」は直訳すると
「私が何をするかあなたに教える」ですが
「私に任せて」や「こうしよう」
「こうすればいいよ」などの意味合いです。
「throw away」は「捨てる」などの意味。
「bars」は「バー/酒場」や「鉄格子」などの意味ですが
「the bars」では「法廷」を指すことが多いです。
「Make love」は「性交渉」のこと。)
Sing it now, joy to the world
(「it now」は「今すぐ」や「直ちに」の意味。)
You know I love the ladies
Love to have my fun
I’m a high life flyer and a rainbow rider
A straight shootin’ son–of–a–gun
I said a straight shootin’ son–of–a–gun
(「Love to have my fun」は
「自分らしく楽しむのが大好き」の意味合いです。
「high life flyer」は「high life/贅沢な生活」と
「high flyer/野心家」を合わせた造語だと思われます。
「rainbow rider/虹を駆ける者」も造語だと思われます。
直訳から「夢追い人」と訳しました。
「straight shooting」は「正直で率直な人」や
「真面目人間」を意味するスラング。
「son-of-a-gun」は「賢い人」や「幸運な人」、
逆に「悪い奴」や「どうしようもない奴」も意味するスラング。)
Joy to the world
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ちなみに「どうぶつ」たちが「森」にあつまったりとびだしたりする日本の大人気ゲームには、「クワトロ」というカエルのキャラクターが登場します。英語版の名前は「Jeremiah」です。この曲が基かもしれませんね。

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