アメリカのソングライター、ステイシー・オリコさんが2004年にリリースした曲です。日本でも人気の歌手でしたが『Stuck』以外は知らないという方も多いようです。
曲調も好きなんですが、歌詞を見て凄く好きになった曲です。商業的には成功しなかったそうですが、ぜひ聞いてみてください。
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I could be the one
(「could」は「can」の過去形で
「できた」という意味ですが
この場合は推量を意味する
「できるかもしれない」を使いました。
「be the one」は「選ばれた人」という意味です。
「I could be the one」を訳すると
「私は選ばれた人になれるかもしれない」
となりますが、後の歌詞の意味も踏まえて
「私ならできるよ」と訳しました。)
I wonder what I’ve got to be
For You to want to use me
I do not always have just the right words to say
(今曲の歌詞で特徴的なのが
終始文中の「you」の頭文字が大文字で
表記されていることです。
同じ表現をされる別の言葉で「Him」が
ありますが、この場合は「彼」を
固有名詞にすることで「唯一の彼」
つまり「神様」を意味します。
この事から今歌詞の「You」は
「ただ一人のあなた」を意味すると共に
「誰もが唯一の存在」を
表しているのだと解釈しています。)
But You tell me simple things
That I’d love the chance to bring
To a world of people who just simply need You
(「I’d love」は「I would love」の略で
「喜んで」の意味になります。
丁寧な言い回しなので
歌詞では「謹んで受け入れる」
のようなニュアンスです。
「自分を必要としてくれる世界はそうそう無いから
もしも巡り合える機会があれば謹んで受け入れる
ことを念頭に置いておけばいいよ」という解釈です。
何をどう動けばいいか分からない人へ
とても優しい助言だと思いました。)
Doesn’t matter where I’m from
Where I’ve been
How far I’ve come
Doesn’t matter where I live
Or what I have
You want my life
Doesn’t matter who I know
Or what I’ve done
You Take it all
You want me as I am
(「You want my life」は直訳すると
「あなたが欲しいのは私の人生」ですが
あまりにも直接的なので
「You want」を「あなたが必要とし
私に求めてくれているもの」と解釈し、
さらに歌詞の中で「You」の為に生きることが
とても大切だと強調されているので
「あなたが求めること」=「私の人生で大切なこと」
と置き換えました。
「my life」は「命に代えても」
という意味から「固い決意」とも
訳せるので「大切なのは私の決意」としました。)
I could be the one
Someone You’re looking for
I don’t have much to give
Lord, I’m ready
And through You
I could be the one
Whatever You want me to do
I will hold on to
What You say can be done
I could be the one
(冒頭の「I could be the one」は
「Somebofy / 誰か」が続くので
「私ならなれるよ」としました。
ここで「Lord / 神様」が出てきますが
曲作りに参加したステイシーさん本人は
両親が宣教師でありキリスト教系の学校へ通い、
キリスト教系の音楽コンクールへ出場するなど
生まれた時から神様の存在が身近にあった方です。
「hold on to」で「掴んで離さない」
という意味なので「忘れたりしない」と訳しました。)
It is amazing to see
That You chose people like me
Who get off track, fall, crashin’ down to the ground
But that’s when You pick me up
And show Your strength is enough
You can use a broken heart to heal a broken life
(「track」は「線路」や競技の「周回走路」
を意味するので「歩むべき道」という
ニュアンスで「道」としました。
「pick me up」は「元気づける」や
「元気づける言葉、物」を意味します。)
Bright, Bright
Shooby–Doop, Shooby-Doop
(「Shooby-Doop」は特定の歌詞が無い時に
メロディーを歌う「スキャット」でよく使われる
「Shooby Doo Bop / シュビドゥバップ」
のことなので「意味なく歌いながら」としました。)
You take the crazy things
You take the weakest things
You use the foolest things
To show Your glory
Lord take my broken heart
Take all of my mistakes
You take all of me
I want to show how great You are
(「the foolest things / 最も愚かなこと」は
「私を選んでくれたこと」だと解釈しています。
「そんな事をしてくれたあなたは素晴らしい」
という意味だと思っています。
次に再び神様が出てきますが、その流れの
「You take all of me」は
何でも受け取ってくれる
「あなたは神様くらい素晴らしい」
という意味だと解釈しています。)
If You say it can be done
I believe I could be the one
(この歌詞から冒頭の「I could be the one」を
「私ならできるよ」としました。)
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たった一人の味方がいるだけで自己肯定感が高まると教えてくれる曲です。全ての人が誰かにとっての「You」だと歌ってくれている気がします。
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