アメリカの歌手ヴァネッサ・カールトンが2002年のデビュー時に発表した曲です。米ビルボード100でもトップ10に入り、世界中で大ヒットしました。
デビュー前に映画「キューティ・ブロンド」の挿入歌として2001年に公開されていました。
作詞作曲を手掛けたヴァネッサは、当初曲のタイトルを「interlude/幕間」と付けていたそうです。ですが、レコード会社の社長から「’interlude’は歌詞にない」と変更を勧められ、一悶着あった末に映画では「A Thousand Miles (Interlude)」として発表され、最終的には「A Thousand Miles」に決定したそうです。
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Makin’ my way downtown
Wakin’ fast
Faces pass
And I’m homebound
(「Makin’/Making my way」は
目的地は目標へ「向かって進む」の意味で
「go/行く」よりも具体的な意味になります。
「homebound」は「家に帰る」などの意味で
「無事に家に辿り着く」のニュアンスです。)
Starin’ blankly ahead
Just makin’ my way, makin’ a way
Through the crowd
(「blankly」は「ぼんやり」や
「ぽかん」などの意味です。
「crowd」は「人混み」や「群衆」などの意味。)
And I need you
And I miss you
And now I wonder
(「I wonder」は「疑問に思う」や
「不思議に思う」などの意味です。)
If I could fall into the sky
Do you think time
Would pass me by?
‘Cause you know I’d walk a thousand miles
If I could just see you
Tonight
(1マイルは約1.6kmなので
「1000マイル」は約1600kmです。
日本で言うと青森から広島、
福岡から宮城くらいになるそうです。
うんざりする距離を飛び越えて
今すぐ君に会いたい
という意味だと解釈しています。)
It’s always times like these
When I think of you
And I wonder, if you ever think of me?
‘Cause everything’s so wrong
And I don’t belong
Livin’ in your precious memory
(「belong」は「属する」や「一員」の意味から
「馴染む」という意味にもなります。)
‘Cause I’ll need you
And I’ll miss you
And now I wonder
(「I’ll/I will」は「~のつもり」の意味。)
And I, I don’t wanna let you know
I, I drown in your memory
I, I don’t wanna let this go
I, I don’t
(「your memory/君の思い出」は
「君との思い出/memories with you」ではなく
「記憶の中の君」つまり、
目の前に記憶の中の君が居る
と幻を見ているニュアンスです。)
And I still need you
And I still miss you
And now I wonder
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遠距離恋愛を歌った曲ですが、ヴァネッサのピアノと曲調が、今にも距離を飛び越えそうな軽快さを表現しています。
日本では2020年に若者が支持する歌手たちが「好きな曲」として挙げたことや、ストリート・ピアノで演奏されSNSで広まったことから再ブレイクしました。
距離も時代も越える名曲です。
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