1995年にカナダの歌手セリーヌ・ディオンが発表した曲です。日本では150万枚以上売り上げた人気曲ですが、アメリカではあまり知られていません。それもそのはず。この曲は日本に向けて作られた曲です。
日本のレコード会社エピック/ソニーの洋楽担当の方が、デビュー当時からセリーヌの才能に惚れこんでおり、早い段階で日本オリジナル曲の企画を立ち上げていたそうです。3年がかりの企画は宣伝費だけでも1億円に達したと言われています。
バイオリン演奏には日本のバイオリニスト、葉加瀬太郎さんが参加し、ワールドツアーでも演奏した映像が公開されています。
日本のドラマ主題歌用に書き下ろされたこの曲は、プロデュースを手掛けたデイビッド・フォスターが、ドラマのあらすじを読んで作り上げたそうです。
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Take me back into the arms I love
Need me like you did before
Touch me once again and remember when
There was no one that you wanted more
(「remember when」は「~の時を思い出す」の意味。
「no one」は「誰も~ない」の意味で同じ意味を持つ
「nobody」は口頭語などカジュアルな場で使われます。)
Don’t go, you know you will break my heart
She won’t love you like I will
I’m the one who’ll stay, when she walks away
And you know I’ll be standing here still
(「the one who’ll stay」は「残る人」や
「留まる人」を意味しますが、文脈によっては
残ることで人を「安心させる」の意味合いもあります。)
I’ll be waiting for you, here inside my heart
I’m the one who wants to love you more
You will see I can give you, everything you need
Let me be the one to love you more
(「I’m the one who wants to love you more」は
自然な日本語に訳すのが難しかったです。
「I’m the one who」は「私が~する人」、
「wants to love you more」は
「あなたをもっと愛したい」の意味です。)
See me as if you never knew
Hold me, so you can’t let go
Just believe in me, I will make you see
All the things that your heart needs to know
(「believe in me/私を信じて」は
ただの「believe me/私を信じて」より
「私の可能性を信じて」のニュアンスになります。)
And some way, all the love that we had can be saved
Whatever it takes, we’ll find a way
(「some way」は「何とかして」や
「何らかの方法で」などの意味。
「Whatever it takes」は「何を犠牲にしても」や
「なんとしても」などの意味。
「we’ll find a way」は「私たちは何とかできる」や
「私たちの道は必ず開ける」などの意味です。)
Believe me
Can’t you see I can give you, everything you need?
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タイトルの「To Love You More/もっとあなたを愛するために」だけを見たのか、当時は結婚式でこの曲を使おうとする人が多かったそうです。しかしながら、歌詞はご覧の通り心が離れた相手を引き留めようとする内容なので、式場のスタッフの方々の中でも歌詞を理解されている方は、正直に説明しようか、雰囲気を壊さないよう知らぬふりをしようか悩んだ、という話をよく聞きました。その手の話はよく聞くので、ぜひ他の言語の曲を使いたい時は、歌詞の内容まで把握してみて欲しいな、と思いました。
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