2001年にコロンビアの女性歌手シャキーラが発表した曲です。
シャキーラ特有の歌詞とラテン系のリズムが「癖になる」と好評を博し、世界中でヒットしました。日本でも翌年発売されヒットしました。
作詞にはシャキーラ自身も参加しています。元は母国語のスペイン語で書かれていましたが、英語で挑戦したいという彼女の気持ちから、アメリカの歌手、グロリア・エステファンと共同で英語詞を書いたそうです。
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Lucky you were born that far away so
We could both make fun of distance
Lucky that I love a foreign land for
The lucky fact of your existence
(「make fun of ~」は「~をからかう」や
「~を笑いの種にする」の意味ですが
自然な日本語になるように
「楽しむことができた」と訳しました。
「foreign land」は母国や居住地以外の国や土地
を意味し「外国」や「異国」と訳されます。
「fact」は「事実」や「実態」などの意味。
「existence」は「存在」などの意味です。)
Baby, I would climb the Andes solely
To count the freckles on your body
Never could imagine there were only
Ten million ways to love somebody
(「アンデス山脈」はシャキーラの母国である
コロンビアを始めエクアドルやペルー、
ボリビア、チリ、アルゼンチンなどに跨っており
「climb the Andes/アンデス山脈を登る」は
正に「異国を愛する」という歌詞や
「異国の言葉で挑戦したい」という
彼女の気持ちを表しています。
「freckles」は「そばかす」の意味。
「there were only ~」で「~しかない」などの意味。)
Can’t you see? I’m at your feet
(「I’m at your feet」は
「私はあなたの足元に居ます」の意味ですが
「あなたに夢中」や「あなたにひれ伏している」
「敬服している」などの意味にもなります。)
Whenever, wherever
We’re meant to be together
I’ll be there, and you’ll be near
And that’s the deal, my dear
(「mean to be ~」は「~する運命」や
「~する意図がある」などの意味。
「the deal」は「あの取り決め」の意味ですが
自然な日本語になるよう「約束」と訳しました。
「My dear」は「大切な人」や「親愛なるあなた」
の意味で恋人や家族への愛しさを込めた呼びかけです。)
There over, hereunder
You’ll never have to wonder
We can always play by ear
But that’s the deal, my dear
(「There over」も「hureunder」も
シャキーラとグロリアによる
韻を踏む為の言葉遊びだと思われます。
「There over」は「Over there」だと
「あそこに」や「向こうの」の意味になります。
「play by ear」は直訳すると「耳で聴いて演奏する」
ですが転じて「その場の状況に合わせて行動する」
「臨機応変に対応する」の意味になります。)
Lucky that my lips not only mumble
They spill kisses like a fountain
Lucky that my breasts are small and humble
So you don’t confuse ‘em with mountains
(「mumble」は「呟く」や「口ごもる」の意味。
「spill」は「溢れる」や「零れる」などの意味。
「fountain」は「噴水」の意味。
「humble」は「控え目」や「謙虚」の意味。
「confuse」は「混乱」や「区別がつかない」などの意味。)
Lucky I have strong legs like my mother
To run for cover when I need it
And these two eyes that for no other
The day you leave, will cry a river
(「legs」は足首から上の「脚」の意味です。
先に出た「feet」は足首から下の「足」の意味です。
「run for cover」は「身を守るために逃げる」
つまり「安全な場所へ逃げる」や「避難する」の意味です。)
At your feet, I’m at your feet
There over, hereunder
Or up above, don’t wonder
(「up above」は「上空」や「真上」など
高い位置を指します。)
Think out loud, say it again
Tell me one more time
That you’ll live lost in my eyes
(「That you’ll」は「あなたはそれで大丈夫」や
「あなたは~するだろう」などの意味。
「live lost in ~」は直訳すると「彷徨い生きる」ですが
「没頭しながら生きる」や「夢中で生きる」の意味です。)
There over, hereunder
You got me head over heels
There’s nothing left to fear
If you really feel the way I feel
(「head over heels」は直訳すると「頭が踵の上」
つまり宙返りするような高揚を意味し
主に恋愛での「虜になる」や「夢中になる」
「ぞっこん」などの意味になります。
「left to ~」は動詞「leave」の過去形で
「~に残された」の意味。)
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女性が劣等感を抱きやすい胸の小ささを「あなたが山と間違えないから幸運」と歌った歌詞は、多くの人から称賛されました。ビルボードで「史上最高のラテンソング50選」にも選ばれた名曲です。
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