1971年にアメリカの歌手マーヴィン・ゲイが発表した曲です。
反戦運動に参加していた活動家たちが警察から残虐な暴力を振るわれる様子を目撃した、アメリカの歌手レナルド・ベンソンが友人と共に曲を制作。そこにマーヴィンがベトナム戦争へと出征している弟からの手紙を基に、手を加えて完成したそうです。
発売から多くの歌手にカバーされてきましたが、特筆すべきは2001年にアイルランドのロックバンドU2のボーカル・ボノがエイズの研究と被害者救済のためにカバーした作品です。多くの人気歌手が参加し話題を集めると共に、その最中に起きた同時多発テロの被害者支援のためにも使われました。
当初、ベンソンは自身が所属するコーラス・グループ、Four Tops/フォー・トップスで歌う予定でしたが、メンバーたちから「抗議曲は歌えない」と断られたとか。ベンソンは「抗議ではなく愛の歌」と語ったそうですが、ゲイは「抗議のために歌いたい」と語ったそうです。
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Mother, mother
There’s too many of you crying
Brother, brother, brother
There’s far too many of you dying
You know we’ve got to find a way
To bring some lovin’ here today, yeah
(「too many」は「多過ぎる」などの意味で
「far too many」はそれを更に強調した意味です。
「far/遠い」には「はるか」や「ずっと」など
程度を強調する意味もあります。
「got to ~」は「~しなければならない」の意味。
「bring/持って来る」には「もたらす」や
「持ち込む」などの意味もあります。)
Father, father
We don’t need to escalate
You see, war is not the answer
For only love can conquer hate
(「escalate/エスカレート」には
「上昇する」の他に「悪化する」や
戦争が「段階的に拡大する」などの意味があります。
「You see」は直訳すると「あなたが見る」ですが
「ほら」や「ご存じでしょう」などの意味になります。
「conquer」は「制圧する」などの意味ですが
敵に「勝つ」や障害を「克服する」などの意味もあります。)
Picket lines and picket signs
Don’t punish me with brutality
Talk to me
So you can see
Oh, what’s going on
What’s going on
(「Picket lines/ピケット・ライン」は
ストライキに際にスト破りが出ないよう見張る人たちで
「監視隊」や「ピケ隊」などと呼ばれます。
「picket」は「抗議行動」などの意味、
「picket signs」でストライキやデモなどの
「プラカード」の意味になります。
「punish」は「罰する」や「こらしめる」などの意味。
「brutality」は「残忍」や「無慈悲」などの意味。
「So you can see」は「ご覧の通り」の意味。)
Right on, baby
Right on
(「Right on」は「その通り」や「異議なし」などの意味。)
Mother, mother
Everybody thinks we’re wrong
Oh, but who are they to judge us
Simple ‘cause our hair is long
Oh, you know we’ve got to find a way
To bring some understanding here today
(「Simple」は「ただ」と訳されることがありますが、
同じ訳し方をされる「just」は「丁度」の意味、
「only」は「だけ」の意味、
そして「Simple」は「単純に」の意味です。)
Come on talk to me
Tell me what’s going on
I’ll tell you, what’s going on
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発売直後からヒットし評論家からも高評価を受け、グラミー賞にもノミネートされましたが受賞とはなりませんでした。しかし、近年でも多くの音楽史における楽曲ランキングで上位に入っている名曲です。

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