世界で最も成功した歌手の一人として有名な、アメリカの歌手マドンナが1984年に発表した曲です。
マドンナにとって初のビルボード1位獲得曲であり、600万枚以上売り上げたマドンナの代表曲の一つです。2023年にはアメリカ議会図書館に「全米録音資料登録簿」として登録されました。
男女問わず多くの歌手にカバーされている他、様々な作品でも使用されています。何十年経っても誰もが一度は耳にしたことがあるであろう曲です。
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I made it through the wilderness
Somehow I made it though
Didn’t know how lost I was
Until I found you
(「I made it through」は「私は成功した/合格した」や
「何とかやり遂げた」「切り抜けた」などの意味。
「Somehow」は「何とかして」などの意味。
「lost」は「迷った」などの意味。
「Until」は「~まで」や「~の後まで」の意味。)
I was beat, incomplete
I’ve been had, I was sad and blue
But you made me feel
Yeah, you made me feel
Shiny and new
(「beat/ビート」は「叩く」や「打ち負かす」などの意味。
「I was beat」は直訳すると「私は打ち負かされた」ですが
「私は疲れ果てていた」や「私はヘトヘトだった」などの意味になります。
「I’ve been had」の「had」は「have」の過去形で
「持っていた」や「経験した」の意味ですが
口語で「beat/打ち負かす」と似た意味にもなります。
「I’ve been had」で「私は打ち負かされた」ですが
こちらも直訳ではなく「騙された」や「一杯食わされた」など
他人の策略に引っ掛かった状況を指す意味になります。
「I was beat」は心身の疲労を指します。)
Oh, like a virgin
Touched for the very first time
Like a virgin
When your heart beats next to mine
(「Touched for ~」は「~によって感動させられた」や
「~によって心を動かされた」の意味。
「very first time」は「生まれて初めて」や
「本当に初めて」「全くの初めて」などの意味。
「next to ~」は「~の隣」の意味。
「next to mine/私のものの隣」の「mine」が指すのは
「heart beats/心音」なので、相手と正面から抱き合い
胸元がぴったりくっ付いている様子が伺えます。)
Gonna give you all my love, boy
My fear is fading fast
Been saving it all for you
‘Cause only love can last
(「Gonna」は「going to ~/~するつもり」の略。
「fading」は「薄れる」や「衰える」などの意味。
「fast」は「素早い」などの意味。
余談ですが、ハンバーガーショップや牛丼屋などは
『素早く料理が提供される』という意味の「Fast food」ですが
アメリカの発音では「ファスト」、
イギリスの発音は「ファースト」に近いと言われています。
日本では「Fast/ファスト」とメディアで統一されていますが
「ファスト・フード」でも「ファースト・フード」でも
どちらも間違いではありません。
「Been saving ~」は「ずっと~を貯めてきた」などの意味。
この歌詞の場合「saving/貯めている」ものは
次の歌詞から「love/愛」だと分かるので
自然な日本語になるよう「温めてきた」と訳しました。
「last」は「続く」や「持続する」などの意味。)
You’re so fine, and you’re mine
Make me strong, yeah, you make me bold
Oh, your love thawed out
Yeah, your love thawed out
What was scared and cold
(「fine」は「素晴らしい」などの意味の他
相手を「魅力的」と褒める意味のスラングもあります。
「bold」は「大胆な」などの意味。
「thawed」は「解凍された」などの意味で
「thawed out」で「解凍から解放された」つまり
「凍ったものを溶かした」や
「凍ったものを温めた」などの意味になります。)
Like a virgin, hey
Touched for the very first time
Like a virgin
With your heartbeat next to mine
You’re so fine and you’re mine
I’ll be yours ‘till the end of time
‘Cause you made me feel
Yeah, you made me feel
I’ve nothing to hide
(「’till」は「Until」の略で
「~までずっと」や「~する時まで」の意味。)
Feel so good inside
When you hold me
And your heart beats
And you love me
(「Feel so good」は「とても気分が良い」や「最高」の意味。
「inside/内側」が続くと、そのまま「とても気分が良い」
または「内側から満たされる気分」の意味になります。)
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作詞を務めたのは作詞家のビリー・スタインバーグ。「virgin/処女」という衝撃的なタイトルでありながら、下品さを感じさせない秀逸な文才だと思いました。

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