1996年にイギリスのロックバンド・オアシスが発表した曲です。初めてリードギターを担当する、兄のノエル・ギャラガーがボーカルを務めた作品です。
イギリスのチャートで1位を獲得してからも世界中で愛され続け、イギリスでは6倍のプラチナ認定を受け、Spotifyでは2曲目の10億回再生突破作品となりました。
オアシスが歌詞の解説をすることはあまり無く、この曲に関しても諸説ありますが、ジョン・レノンの「イマジン」の影響を受けたことは確かなようです。
MVに出演されているモデルの1人、リズ・キャリーは、後にドラマーのアラン・ホワイトの奥様となります。(後にバンドを脱退)
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Slip inside the eye of your mind
Don’t you know you might find
A better place to play
You said that you’d never been
But all the things that you’ve seen
Will slowly fade away
(「Slip inside」は「忍び込む」や「滑り込む」などの意味。
「the eye of your mind/あなたの心の目」は
「心眼」や「想像力」と訳されます。
「Slip inside the eye of your mind」で
「あなたの想像力を働かせる」や
「あなたの内面を覗いてみて」の意味になります。)
So I’ll start a revolution from my bed
‘Cos you said the brains I had went to my head
Step outside, summertime’s in bloom
Stand up beside the fireplace
Take that look from off your face
You ain’t ever gonna burn my heart out
(「start a revolution from my bed/ベッドから革命を起こす」は
ずっと前にホテルから盗まれたというジョン・レノンの未公開テープが
偶然ノエルの手に渡り、その中に録音されていた一説だそうです。
1969年にジョンとヨーコが行った平和活動の一環
「ベッド・イン」のことだと言われています。
「the brains I had went to my head」は
直訳すると「私が持っていた知能が頭に入った」ですが
「調子に乗った」や「自惚れてしまった」などの意味です。
「bloom」は「満開」や「真っ盛り」の意味。
「Take that look from off your face」は
直訳すると「その顔を顔から取れ」、つまり
「そんな表情するな」や「その顔を止めろ」の意味です。)
And so Sally can wait, she knows it’s too late as we’re walking on by
Her soul slides away, “But don’t look back in anger,” I heard you say
(「Sally」は特定の誰かではなく、弟のリアムの空耳を
ノエルが気に入ったことで採用したそうです。
「walking on by」は「通り過ぎる」の意味ですが
「見て見ぬふりをする」や「気付かないふりをする」
などの意味にもなります。
「slides away」は「薄れていく」や
「徐々に遠ざかる」などの意味。)
Take me to the place where you go
Where nobody knows if it’s night or day
Please don’t put your life in the hands
Of a Rock ‘n’ Roll band
Who’ll throw it all away
(「in the hands」は「~の手に委ねる」の意味。)
I’m gonna start a revolution from my bed
‘Cos you said the brains I had went to my head
Step outside ‘cause summertime’s in bloom
Stand up beside the fireplace, take that look from off your face
‘Cos you ain’t ever gonna burn my heart out
(「burn my heart out/私の心を燃やし尽くす」の
「burn heart」には「精神が疲れ果てる」の意味もあります。
「暖炉の側に立って、そんな顔をするのはやめろ」は
ノエル自身が幼少期のクリスマスに
よく言われていたことだそうです。)
My soul slides away
I heard you say, “at least not today.”
(「at least」は「少なくとも」の意味。)
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訳せば訳すほど、支離滅裂な内容です。「you」が「今、側に居る誰か」や「内面に居るもう一人の自分」、「辛い思いをした幼少期の自分」、「憂鬱な気持ちになっている今の自分」など、色々と解釈できます。だからこそ、多くの人が惹かれたのかな、とも思います。確かなことは、怒りは振り返るべきじゃないという点です。前向きな気持ちになれる曲です。
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