1980年にイギリスの歌手ジョン・レノンが発表した曲です。妻であるオノ・ヨーコと共作したアルバム「Double Fantasy」からのシングルカットでした。子育てによる活動休止を経て発売された曲で、ジョン自身が復帰策に相応しいと語ったそうです。
タイトル「Starting Over」に「()」があるのは、同年にアメリカの歌手ドリー・パートンが同名タイトルの曲を発表していた為です。
発売直後は批判的な意見が多く、商業的にも思った以上の成果は出ませんでした。イギリスでは最高8位、アメリカでは3位でしたが、数か月後のジョンの死後から評価が逆転。アルバムの評価が上がると共に、この曲も英米両チャートで1位を記録し、ジョン・レノン最大のヒット曲となりました。
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Our life together is so precious together
We have grown, we have grown
Although our love is still special
Let’s take a chance and fly away somewhere alone
(「Although」は「それでも」の意味。
「alone」は「独り」の意味ですが、
「対象以外」も意味するので
この歌詞の場合「僕らだけ」と訳しました。)
It’s been too long since we took the time
No one’s to blame, I know time flies so quickly
But when I see you, darling
It’s like we both are falling in love again
It’ll be just like starting over
Starting over
(「took the time」は「時間を費やした」や
「時間をかけた」などの意味。
「time flies so quickly」は直訳すると
「時間はとても素早く飛んでいく」つまり
「時が経つのは早い」や
「時間はあっと言う間に過ぎる」などの意味です。
「starting over」は「やり直す」や
「最初から始める」などの意味。)
Every day, we used to make it love
Why can’t we be making love nice and easy?
It’s time to spread our wings and fly
Don’t let another day go by, my love
(「used to ~」は「以前~していた」の意味。
「make love」は「愛ある性交渉」の意味する動詞で
「愛し合う」などと訳されます。
「make it love」は具体的な行為を指しますが
この歌詞の場合、訳は変わりません。
「making love」は同じ意味の名詞です。
「another day」は「別の一日」などの意味で
「go by」は「時が過ぎる」の意味、
「Don’t let another day go by」は
「another day/別の一日」は「明日」のニュアンスで
「明日へと無駄に時間を過ごさないで」となり
「今日という日を無駄に過ごさないで」の意味になります。)
Why don’t we take off alone?
Take a trip somewhere far, far away
We’ll be together all alone again
Like we used to in the early days
Well, well, darling
(「early days」は「最初の頃」の意味。
「Well, well」は「まあまあ」など
人をなだめたり納得を促す時に使うので
「どうだい」と訳しました。)
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この曲を発表した当時、「生まれ変わった」「ルーツに戻った」と語っていたというジョン。もっともっと曲を聴かせていただきたかった偉大なアーティストです。
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